~長町地域包括支援センター主催「初めての終活セミナー」から~

1 「終活」の捉え方は人それぞれ
令和8年9月2日、太白区中央市民センター(「たいはっくる」)の大会議室で、長町地域包括支援センター主催の「初めての終活セミナー」講師を務めさせていただきました。
80名定員の会場に53名のご参加をいただき、皆様の関心の高さを感じました。
始めに参加者の方が持つ「終活」のイメージを挙手で伺ったところ、やはり「子どもや遺された人に迷惑をかけないためのもの」という項目への挙手は多かったですが、それ以上に「これからを生きるための人生の棚卸し」といった項目への挙手は、予想した以上に多く驚きました。
2 セミナーの内容
ご自分の人生を振り返り、財産や身の回りのものをいったん様々整理してみて、今後の自分の時間やお金をどんなことに使おうと考えたり、ご病気や認知症などになってしまった場合に必要になることはどんなことか、そんな時のためにどう備えるか準備もしておく。
いわば人生の途中での整理整頓は、スッキリ気持ちよく過ごしていくために、やっておいて損はありません。
講演でお話したことは、「終活」の内容、エンディングノートの活用法、知っておくと良いこと(例えば、遺言書や任意後見、死後事務委任などの制度など)を解説したものです。一般的な内容ではありますが、「初めての終活」というテーマだったせいか、講演後のアンケートのまとめでは、提出された46名中43名が「参考になった、非常に参考になった」と回答いただいており、講師としてはホッとしたところです。
3 自分のための終活、遺された方のための終活
今回のセミナーでお伝えしたかったことは、「終活」は決して遺された方が困らないためのものだけではなく、ご自分がよりよく生きるためのものだということです。
これまで積み上げられてきた財産や経験、大切にしているものをいったん棚卸し、これからの人生をどう生きたいか考える。また、万一の際の医療や介護、葬儀などの希望を整理してみる。そうした作業をする中で、自分の持つ資力や時間をどう使い、健康や人間関係をどう保っていきたいのかを「見える化」して、今後の人生に役立てるものです。
これらをエンディングノートに記録したり、財産上の必要があれば遺言書を作成するなど、対策を取っておくことで、結局は、万一の際に遺された方の負担を減らすことにもつながります。
子どもに「書いておいてよ」などと言われて、いきなりエンディングノートを書こうとしても、疲れてしまうというお話も耳にします。「誰かのために」ではなく、「自分のために」、これからを有意義に生きるために人生をいったん見つめなおす、というということが、最も無理のない終活ではないでしょうか。
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