優良産業廃棄物処理業者について

1 優良産業廃棄物処理業者認定制度について

優良産業廃棄物処理業者認定制度は、産業廃棄物の処理の適正化を図ることを目的として、優良な産業廃棄物処理業者を評価する国の制度であり、都道府県・政令市が審査して認定します。
「遵法性」「事業の透明性」「環境配慮の取組」「電子マニフェスト」「財務体質の健全性」の各基準に適合した事業者が、「優良産業廃棄物処理業者」に認定されると、様々なメリットを受けることができます。

2 優良産業廃棄物処理業者認定取得のメリット

主なメリットとして分かりやすいもののとしては、産業廃棄物処理業の許可有効期間が通常の5年から7年に延長されることです。許可の更新には費用と手間がかかりますから、認定を受けたいと思われる事業者の方も多いのではないでしょうか。

また、経営事項審査、入札などの加点要素になるなど仕事を得る機会の増大につながり、許可証に「優良」マークが記載されて排出事業者にアピールすることもでき、廃棄物処理の委託者である排出事業者の信用が増すなど、企業イメージの向上にも活用できます。
都道府県・政令市により多少異なる点はあるものの、ほかにも様々なメリットがあるところです。

3 優良産業廃棄物処理業者になるには

優良産業廃棄物処理業者の要件としては、過去5年間に廃棄物処理法に基づく不利益処分を受けていないことはもちろん、産業廃棄物処理業の更新許可を受けたことがあることも含まれます。新規で許可を申請して、許可業者としての実績もないまま優良業者と認められることはない、というのは常識的に考えられるところかと思われます。

要件の中で、多くの事業者さんが高いハードルと感じられるのは、「事業活動に係る環境配慮の取り組みが、ISO14001、エコアクション21等の認証制度により認められていること」という項目をクリアすることではないでしょうか。

この「エコアクション21」とは、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)であり、一般的にはISO14001よりも費用がかからず、中小企業の方にも取り組みやすいものとなっています。
環境マネジメントシステムである「みちのくEMS」も、優良産業廃棄物処理業者制度について「エコアクション21」との適合性が確認されており、特に宮城県では、この項目をクリアするにあたって「みちのくEMS」の認証を受ける事業者の方も多いようです。

4 環境マネジメントシステムの取り組み

「環境マネジメントシステム」というと、「審査員が何度も事業場に入ってきてチェックされる」「日常のごみの出し方まで分別を徹底したり、省エネを徹底して記録を作ったり、面倒くさい」など、社員の方が抵抗感を持たれることもあるようです。

その仕組み自体は、環境負荷を減らす取り組みを計画する(Plan)→ 取り組みを実施する(Do)→ 点検(Check)→ 見直しを行う(Action)のPDCAサイクルを循環させるもので、それほど複雑ではありません。
慣れてしまえば習慣になりますし、省エネ・省資源・リサイクル推進によるコスト削減や、従業員の方の環境意識の高まりも期待できます。

優良産業廃棄物処理業者を目指すため、という消極的動機であっても、環境マネジメントシステムに取り組むことは、事業者のコスト削減、イメージ向上、従業員の日常的な環境配慮行動の定着、といった、思わぬ副次効果をもたらすかもしれません。

「優良産業廃棄物処理業者」に関わらず、法令に即した適正な廃棄物処理に取り組む事業者さんの日々の業務そのものが、良好な生活環境を支える土台であることは言うまでもありません。産業廃棄物に関する許可の取得や優良産業廃棄物処理業者制度等については、お気軽にご相談ください。

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